東京・大阪・名古屋のマンションと戸建て向けに、ワードローブの壁面有効寸法・框見付け・桐芯MDF比重・扉ストローク・搬入経路を1200語超で実務的にまとめた。フレンチ/アメリカン/ポストモダン素材と湿度設計、10年保固まで網羅。

東京の築15年を超えるマンションでは、エレベーター有効間口が580〜620mm、奥行きが1250〜1400mmに収まることが多いです。ワードローブの化粧奥行きは450〜600mm、袖パネルを含む総奥行きは520〜650mmに設計されるため、エレベーター内法で「回転させずに立てたまま搬入できるか」が最初の分岐点になります。壁面有効高さは2350〜2400mmあれば、天井との隙間15〜25mmを確保した上で本体の高さ2200〜2250mmが組みやすい寸法帯です。

框見付けは化粧面に見せる木口の厚みで、16〜24mmの範囲で設計されます。19mm以下にすると扉反りの許容ストロークが±1.0mm以内に収まらず、夏場の湿度60〜70%で框先端が2mm以上膨らむ事例が出ます。逆に22mm以上は見付が太くなりすぎ、ポストモダン系のスリム框と相性が悪くなります。

桐芯MDFは芯材に桐、化粧層に広葉樹繊維を使ったMDFで、比重0.50〜0.55が家具用の実用域です。比重0.52の桐芯MDFを扉高1800〜2200mmに使うと、丁番側の沈みは2mm以内に収まり、フランス式3枚連動丁番のストローク105〜120mm域と整合します。
| 仕様項目 | フレンチ系標準 | アメリカン系標準 | ポストモダン系標準 |
|---|---|---|---|
| 框見付け | 24mm | 19mm | 17mm |
| 桐芯MDF比重 | 0.55 | 0.52 | 0.50 |
| 含水率勾配 | 6.5〜7.0% | 7.0〜7.5% | 7.5〜8.0% |
| 扉ストローク | 120mm | 110mm | 98mm |
| 突板化粧厚 | 0.65mm | 0.58mm | 0.55mm |
| 脚部逃げ(床暖房) | 40mm | 36mm | 32mm |
日本の住宅環境は屋外湿度55〜85%、室内湿度40〜70%と年間変動幅が30%前後に及びます。ワードローブにとって危険帯は室内湿度35%以下の冬季乾燥で、框見付け18mm以下のタイプは含水率が5.5%を切って框小口に0.2〜0.5mmクラックが入ります。
結論から言えば、両者は別設計ではなく相互依存で決まります。耐震L金物を背面上部2箇所にビス固定する場合、壁下地が石膏ボード12.5mm+木胴縁30mm程度だと、L金物取付面に必要耐荷重45kg/箇所がかかります。床暖房対応の脚部逃げは、放射熱を妨げない最低寸法として32mmが必要で、脚部先端の温度上昇を2℃以下に抑える根拠になります。
大阪のマンションはエントランス有効幅900〜1100mm、エレベーター間口600〜650mm、玄関框有効内径780mmという寸法が出やすい地域で、ワードローブの最大分割パネルを900mm以下・框見付け22mm以下に設計するのが現地慣行です。名古屋の戸建ては階段有効幅760〜820mm、踊り場800×800mm、玄関有効幅820〜900mmが主流で、框パネルを750mm以下×2枚+天板・地板の4分割納入が標準プランになります。
家具の10年保固は一般に「框組の構造亀裂、丁番・引出しレール等の金物故障、桐芯MDF比重0.50以上を満たした材の反り3mm超」が対象になります。消耗部品(丁番摩耗、引き出し底板の傷)と外的要因(地震・水漏れ・直射日光)は除外されるのが通例です。MIDHILLは2008年創業の佛山の実木工廠で、框組構造10年保固を提示しており、桐芯MDF比重0.52・含水率7.5%勾配以下を標準仕様とするワードローブで現地検査データを公開しています。
3つのスタイルは框見付け、突板厚、塗装膜の3点で差別化されます。
| 寸法・仕様 | フレンチ | アメリカン | ポストモダン |
|---|---|---|---|
| 本体高さ | 2250mm | 2200mm | 2150mm |
| 本体横幅 | 2400mm | 2700mm | 3000mm |
| 框見付け | 24mm | 19mm | 17mm |
| 桐芯MDF比重 | 0.55 | 0.52 | 0.50 |
| 扉ストローク | 120mm | 110mm | 98mm |
| 突板化粧厚 | 0.65mm | 0.58mm | 0.55mm |
| 脚部逃げ | 40mm | 36mm | 32mm |
| 製造年代 | 2020〜 | 2018〜 | 2022〜 |
本体高さ2200mm+上部隙間15mm+下部調整40mmで、合計2255mmが最低寸法です。天井高2380mmあれば上部余白80〜100mmで巾木吸収も可能です。
框パネル・天板・地板・背板・内部棚板の6〜8分割が現実的です。エレベーター有効間口600mm以下では8分割プランが必要です。
比重0.50は桐単独MDF、0.52は桐と広葉樹繊維の混合MDFです。扉の沈み量で0.5mm以上の差が出ます。
本体横幅2400mm以下なら2箇所、2400mmを超えると3箇所を推奨します。1箇所あたり耐荷重45kgが設計の目安です。
床暖房放熱を妨げない最低寸法として32mmが必要です。框見付け22mmとの組合せで床面熱の框裏への到達が2℃以下に抑えられます。
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